「心のレストラン Les restaurants du coeur」

フランスのスーパーでは、年に何回かレジを出たところにカートが置かれ、お客さんがついさっき買ったハムなどの食糧品をポイポイとそのカートに入れていく場面にでくわすことがある。カートは一杯になっていることが多い。

売り場に行くと、値段の札のところに「これが必要」と紙が貼られている。

これは、フランス全土で行われる
「Les restaurants du coeur」という生活困窮者救済の社会運動。

Colucheという有名なコメディアンの人が1985年に始めた運動で、フランスにはこの運動が全土に定着しているのでもうすでに文化といえると思う。

「必要な人に」「必要なものを」「もてる人が」「シェアする」

「はい、どうぞ」と「ありがとう」、ただそれだけでよい。

「Les restaurants du coeur」がスーパーでやっている時に買い物をするのが、なぜだかとても嬉しかったのを思い出す。